世界的に有名な大手電動工具メーカー3社

電動工具を購入する際は、まずは1つのブランドに絞って決めて、ずっとその同じメーカーを使い続けることが好ましい。なぜなら、1社の製品のみを使用しておけば、さまざまな種類のバッテリー、異なる使用方法、あるいは機器を組み合わせて使用する際に生じるかもしれないその他のややこしいトラブルを回避することができるからだ。

ただ、実際のブランド名を挙げる前に強調しておきたいのは、ここで挙げる順番は決してランキング順ではないということだ。実は、どんな製品でも万能というトップメーカーは存在しない。というのも、自分的にはあるメーカーの電動工具が素晴らしいと感じても、隣の人は別のメーカーの電動工具の方が優秀だと感じることもあるからだ。今回、広範囲にわたる調査を実施したところ、下記のリストにあるメーカーは、総合的にみても最も優れた世界的ブランドだという意見が多く集まった。

優れた電動工具製品をリリースしているだけでなく、長い年月をかけて高い評判を確立してきたメーカーをあえて優先的に選ぶようにした。なぜなら、多くの顧客が満足しているということは、そのブランドに対する信頼につながり、将来の品質やサービスが決まってくる確かな判断材料となるからだ。また、近年の電動工具業界は、競争がさらに激しくなっていて、新興企業が次々に参入しているが、ここで列挙したメーカーは、長年のノウハウ、高品質な製品、熟練したカスタマーサービスによってトップに上り詰めた企業ばかりだ。では早速、ご覧あれ。

  • Milwaukee(ミルウォーキーツール)

ミルウォーキーツールは、片手だけで使用できるほど軽量な電動ドリル「ホールシューター」を発売して一気に評判を獲得し、そこからさらに事業を発展させたブランドだ。

現在では、建設工具やアウトドア用品なども販売している。コードレス革命への道を開拓するべく、コードレス工具製品の品揃えも充実させている。

また、コード付き、ガス式、バッテリー式の工具も豊富に取り揃えている。One-Keyプラットフォームを使用すれば、すべてのバッテリー式機器の互換性とメンテナンスを管理することができるとのこと。

さらに同社は、電気技師、空調専門家、自動車整備士向けに、過酷で困難な作業にも適応できる優れた工具を製造していることから、経験豊富な請負業者の間で圧倒的な人気を誇っている。

  • マキタ

1915年に創業した老舗有名ブランドであるが、1958年になるまで現在のように総合電動工具メーカーとして認識されていなかった。最初にプレーナーが発売され、次にドリルが登場したのち、その他の電動工具が製造されていった。

今や、同社の電動工具は、世界各国の建設現場や作業場で見かけることができる。高品質な電動工具をはじめ、庭用・園芸用機器や、空気動工具も取り揃えている。

また、工事現場で使えるコードレスの充電式コーヒーメーカーも製造している。パワフルでありながらデザイン性も高い電動工具を探している方には、マキタのLXTサブコンパクトブラシレスシリーズがおすすめだ。

  • DEWALT(デウォルト)

1923年、レイモンド・E・デウォルトはラジアルアームソーを開発した。その結果、今日グローバルに展開する大手電動工具メーカーが形成された。世界初の電動工具メーカーの一社でもある。

同社は1960年、米国のブラック・アンド・デッカー社に買収された。がしかし、その後数十年の間は、ブラック・アンド・デッカー社を電動工具の素人メーカーと見なす人が多く、不遇の時代が続いた。

1990年代になって、同社はようやくリブランディングに成功し、プロの作業人の間で人気のメーカーとなった。

現在では、コード付きとコードレスの両方で、何百ものさまざまな電動工具製品を生産している。ドイツのELU社を買収した際には、木工用の工具の生産も開始した。手動工具(ハンドツール)と電動工具(パワーツール)の両方を手がけたことにより、建設業者の間で大きな人気を博した結果、ブランドとしての評価が着実に高まっていった。