過去一年間で価格が高騰している建設資材7つ

自宅のリフォームや修理を計画している、あるいは検討している方。プロジェクトにかかる費用が一年前と比べてより高くなっていると感じていないだろうか?実は、新型コロナウイルスの流行によって、数多くの一般的な建築資材のコストが上昇し、中には過去最高値に達したものもあるのだ。こうした資材の価格上昇はすべて、建築プロジェクトの費用に直接影響を与える。そこで今回は、住宅の建設やリフォームを検討している方に向けて、労働統計局のデータをもとに、過去一年間で大幅に価格が上昇している建築資材を7つ挙げてみた。では早速、見てみよう。

木材(広葉樹と針葉樹)

昨年中に建築プロジェクトで木材を購入した人なら、現在の価格を見れば、以前よりも明らかに高くなったことに気がついたはず。実際、針葉樹と広葉樹を含めた木材の価格は、2021年4月以降に50%も上昇し、2年ぶりの高値を記録した。全米ホームビルダー協会によると、この急激な価格上昇の原因として、パンデミック時の外出制限によって工場が閉鎖したこと、ステイホームの広まりによってDIY需要が増加したこと、前年度に住宅市場が予想以上に好調だったこと、などを挙げている。

合板

労働統計局によると、合板の価格が一年前と比べて上昇しているとのこと。2021年7月には、軟質合板の商品の価格は、前年同月比の19.2%増となった。合板の価格が上がったのは、木材の理由と同様に、パンデミック時に製材工場が稼働を停止したことや、安定した需要との関連性が考えられている。

鉄鋼

鉄スクラップや鉄鋼を使用した住宅リフォームや建設プロジェクトは、2021年の初頭と比べて、現在のコストの方が高くなっている。労働統計局によると、鉄鋼スクラップの卸売物価指数は、2020年11月〜2021年11月にかけて25%上昇したそうだ。さらに、製鉄所で生産される製品は、2021年10月〜2021年11月にかけて、たった1ヶ月の間に2.8%も上昇した。

ミルワーク

ミルワーク(木工製品)の価格は、2020年11月〜2021年11月の間に7.9%上昇した。そのため、建築プロジェクトに、新しい家のフローリングやトリム、モールディング、壁の羽目板の交換を含んでいる場合は、費用が多少高くなることが予想されるだろう。また、キッチンのキャビネットやバスルームの洗面台もまた、ミルワークの価格上昇に伴い、余分な費用がかさむ。

配管支持金具

蛇口、パイプ、継ぎ手の市場価格が上がっているため、家のリフォームプロジェクトに配管が含まれる場合は、一年前よりも多くの費用を費やすことになるだろう。労働統計局によると、2021年11月の配管支持金具の価格は、前年同月比の3.4%増となる見込みだそうだ。

木製窓

自宅の木製窓を交換する予定はあるだろうか?もしそうなら、一年前よりもいくらか高くなることが予想される。2021年度は、ダブルハング、ケースメント、水平スライダーといった木製窓の平均価格が3.2%上昇すると予想されている。

ペンキと塗装用品

今年、ペンキを購入して家を新たに塗り直そうと、従来よりも高い費用がかかる。なぜなら、2021年度に、ペンキと塗装用品の価格は2%以上上昇したからだ。とはいえ、これだけ価格が上昇したとしても、家の壁のペンキ塗りは、自力で行うことができる最も費用対効果の高いリフォーム作業の一つであることには変わりないだろう。